ともきんぐだむ

主にゲームやアニメなどの話題について、その時、考えたことを書きます。

ルヰとフェザーと体調不良

こんにちは。ともき(@tmk_423)です。

これまではふせったーにあれこれ書いてましたが、やっぱりあとから読むには不便だなということで、時々、ブログに書いてみることにしました。

というわけで、ブログtwitter共々、よろしくお願いします。

 

さて、今回はKING OF PRISM Shiny Seven Starsより、如月ルヰくんのお話。

SSS10話における彼の行動の意味について、そして7話の新聞で「体調不良」が報じられていたことの背景など、「フェザー」の意味も一緒に考察していこうと思います。

なぜ突然フェザー?と思うかもしれませんが、実はこれが彼の行動の根幹なのです。

 

※以下、キンプリSSSのネタバレが含まれますので、まだ見てない方はブラウザバックだ!

 

 

プリズムの使者のきらめきはどこから?

以前、プリズムワールドを電子空間に喩えて解説した記事が、ありがたいことに結構反響をいただきました。

fse.tw

 

ざっくり内容を説明すると、「プリズムの使者というのは、世界からきらめきを回収するために派遣された営業みたいなもの」というお話です。

なぜ、あの板みたいな人たちはプリズムのきらめきを欲するのか? それは彼ら自身ではプリズムのきらめきを生産できないからです。

10話の冒頭でも、「プリズムのきらめきが途絶えることは、我々の消滅を意味する」とか言ってるので、あの世界を動かすにはプリズムのきらめきが必要なのでしょう。でも、恐らく人間ではない彼らは「心のきらめき」を生み出すことができない。

だからこそ、プリズムの使者を派遣して、いろんな世界からきらめきを回収しているものと思われます。

(先の記事で言った「営業」の喩えを使うと、倒産の危機ですね。でも案外、その程度の俗っぽい世界観じゃないかという気もします)

 

さて、プリズムの使者はプリズムワールドの住人ですので、自ら「心のきらめき」を発することはできません。できるのだとしたら、こんな回りくどいことをしなくていいわけですから。

では、なぜ彼らはショーができるのか?

ズバリ、外部からきらめきを供給されているからです。

プリズムの使者たちは、基本的に自分自身の光を放つことができません。

なので、技巧的には優れた伝説の技を飛んでも、それらを独自にアレンジしたり進化したりということはしません。つまりは「伝説の他人の技」を跳びます。(オーロラライジングや無限ハグエターナルなど)

これらの技術を見せていくことで、その世界の人々を触発し、真に心をきらめかせたジャンプを跳んでもらう、というのが使者たちの役割です。

 

でも、それらを跳ぶためには心のきらめきが必要です。形だけとはいえ伝説のジャンプを跳ぶわけですから。

そして彼らは、そのためのエネルギーを、プリズムワールドから借りています。

そのエネルギーを受け取るためのアンテナがレインボーフェザーです

RL43話でりんねが着けていたり、ジュネやルヰがひきちぎってたアレです。

アレは、プリズムの使者としての証であるとともに、使者としてやっていくために必要なエネルギーを供給しています。

このフェザーがあるからこそ、プリズムの使者たちは素晴らしいジャンプを跳ぶことができるのです。

さらに、レインボーライブに登場する女子たちもペアとも(プリズムライブ)のサポートを受けて5連続以上を跳ぼうとするとフェザーが出ます。これもまた、プリズムワールドからエネルギーを間借りしているのではないでしょうか。(なので、ペアともがいなくなると5連続以上飛べなくなる)

じゃあ、このフェザーがなくなるとどうなるの? というのが次のお話。

 

ナイトドリームフェザーは命を削る翼

でもレインボーライブにて、自らのフェザーを引きちぎった天羽ジュネは、「プリズムワールドからの共有」が無くても、オーロラライジングを跳んだよね? という疑問が残ります。

そこで登場するのが、ナイトドリームフェザー。

如月ルヰもSSS冒頭で着けていますが、堕天した使者たちはみんなこれを着けています。

それは単なる堕天の象徴? というとそういうわけではありません。

RL43話でりんねがこう言っています。

「ナイトドリームフェザーは命を削る翼」と。

つまり、プリズムワールドからの供給を失ったジュネは、自らの存在を消費してジャンプを跳んでいました

外部電源が切れたので、内部電源に切り替えますというやつ。

表舞台に立つ回数を減らすなどの省エネは見られますが、ジュネは命を削りながらもジャンプを跳び続けます。プリズムショーをしないと、聖に愛してもらえないと思っていましたからね。

プリズムのきらめきは原則として"愛"に絡みます。同じくRL43話でジュネが「愛を知らない者がプリズムのきらめきを放つことができるの?」と言っています。

ジュネの延命はここにも原因があるかもしれません。ジュネは愛を知ったおかげで、僅かではありますが、自らプリズムのきらめきを放つことができるようになりました。でも当然オーロラライジングを跳べるほどのきらめきには及ばないため、ナイトドリームフェザーで自分の命も消費します。

なので、RL45話でその愛が揺らいで以降は、ところどころ存在が消えかけていますね。

そして、ジュネは最後の一瞬まで愛を貫きながらも命を燃やし尽くします。(最後に跳んだラ・フラム・ダ・ムールは氷室マリアの技なので、やっぱり命燃やしてます)

ですが、愛を知りきらめきを手にしたおかげか、プリズムの女神の慈悲により人間として生まれ変わることができました。よかったですね。

 

如月ルヰの体調不良とジャンプの意味

さて、いよいよ如月ルヰくんのお話。

彼もまたプリズムワールドを裏切って、フェザーを破り捨てます。

この段階で、プリズムワールドからのエネルギーの供給はなくなります。堂々と裏切った分、一気にカットされてしまったかもしれません。

そして、ナイトドリームフェザーを使ってオーロラライジングなどのジャンプを決めていくことになるのです。

しかし、ルヰはジュネとは違い、ナイトドリームフェザーを使い続けるわけには行きませんでした。

理由はシャインです。

シンをシャインから守り続けるため、ルヰは命を簡単に燃やすわけには行きませんでした

そのために表舞台に立つことをやめました。

これが体調不良の真相です。長く生きてシンを守るため、命を消費したくなかったのです。

それでも、プリズム1は迫っていますし、いつまでもプリズムショーを避け続けるわけにはいかない。

では、どうしたらいいのか?

ルヰの答えはシンプルでした。自らプリズムのきらめきを発すればよいのです。

10話のルヰくんのショーは明らかにプリズムキングカップの時とは毛色が違います。連続ジャンプもオーロラライジングも跳びません。途中でショーが遮られてしまったため不確かではありますが、そもそも「フォーリンラブ」しか跳ぼうとしていないのではないでしょうか。

ジュネと同様、ルヰもまた"愛"のために使者の身分を捨てました。

そして、その愛こそが、プリズムのきらめきを放つために必要なものです。

なので、ルヰはシンとデートをして、愛を確かめました。そのデートの思い出をショーに込めることで、「プリズムの使者如月ルヰ」ではなく「一人の人間如月ルヰ」として、自らプリズムのきらめきを放ちます。

ジャンプを跳ぶときに現れたフェザーはナイトドリームフェザーではない新しいデザインをしています。

それは、ルヰが外部や自身の命に頼らず、自分自身のプリズムのきらめきを放つことができたという証ではないでしょうか。

(余談ですが、シャインに「もう一度眠ってて!」と立ち向かうときは再びナイトドリームフェザーに戻ってます。「命をかけて」シンを守りたかった、という意志の現れでしょうね)

 

と、そんなこんなで10話のルヰの行動や、体調不良の理由などをまとめて世界観につなげて考察してみました。

これからも、こんな感じで考えたことを垂れ流していければと思っています。

ご意見ご指摘等、コメントでいただければ幸いです。

では、本日はこれにてさらば!