いいねの数だけ好きな漫画を語ってみた
Q. この記事何?
A. これ
#いいねの数だけ好きな漫画を語る
— ともき (@tmk_423) November 18, 2019
久々のいいねの数だけシリーズ
漫画読みというほどは漫画読んでないので変な感想もあるかもしれない
漫画を語るのに140字は短いということが発覚したので、若干の加筆修正ver.です。
更に漫画のURLを貼れるというメリットも有る(入手困難なやつもあったけど)
その1 スパイラル〜推理の絆〜
全15巻
序盤は真っ当に推理モノしてるが途中からなんとも形容しがたいジャンルの漫画になる。ある意味「推理」をキーワードにした頭脳は少年漫画。
作者がミステリー作家というだけあって雁字搦めの絶望的な設定を組み上げるのが実に上手。最終的に生まれる「絶望」と「希望」が対立する運命という名のパズルの組み上げ方は、純粋に美しい。
謎解きに人間ドラマに駆け引きにとドキドキの詰まった名作。
スパイラル ?推理の絆? 15巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
- 作者: 城平京,水野英多
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
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その2 異常者の愛
作・画:千田大輔
全6巻
「異常者の愛」(千田大輔) サイコパスヤンデレ女・三堂三姫を中心とした純愛サイコスリラー。三堂三姫に好かれてしまった主人公・一之瀬一弥とそれを取り巻く女性たちに訪れる悲劇を描く。
いわゆる純愛×サイコホラーというジャンルだけれど、この手のジャンルでは一番好きだったりする。
その理由は三堂以外の登場人物がとても弱いこと。三堂以外は普通の人間なので、拷問の前ではどんな感情も揺らぐし、苦痛や恐怖には打ち勝てない。それに対して一切ぶれることなく圧倒的な芯の強さを見せる三堂。その対比が三堂の異常性を際立たせ、同時に純粋さを引き立たせている。そんな三堂の語る「真実の愛」に震える、狂気的で美しいラブストーリー。
その3 地球の終わりは恋のはじまり
作・画:タアモ
全5巻
完璧すぎる双子の妹・真夜へのコンプレックスで超絶ネガティブになった少女・真昼が、話題の美少年・里見に告白され……という素直な少女漫画。
不器用な二人の恋愛模様は勿論、自然と距離の開いた姉妹の距離感が丁寧に描写されている。その決着までもが実に鮮やかかつ綺麗に回収されていく、読後感の良い作品。
その4 Dead Tube
既刊13巻
私の敬愛する山口ミコト先生の一番やばい作品。
再生数を集めるためなら何をしても良いという動画サイト"Dead Tube"を主軸にエログロナンセンスなんでもありの無法地帯が繰り広げられる。
最大の魅力はこの無法地帯の突き抜け方。鬱屈した日常に劇薬を与えよう、と言わんばかりに、セックスもバイオレンスも、登場人物のブッ飛び方も最大限に振り切っている。そこに山口ミコト先生の特徴でもある、意外性に満ちた展開が緊張感と刺激を追加する。
ヤバいものの中に美しさや純粋さが光り、目を離せない。そんな背徳感のある怪作。
DEAD Tube ?デッドチューブ? 1 (チャンピオンREDコミックス)
- 作者: 北河トウタ,山口ミコト
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: Kindle版
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その5 B型平次捕物帖
作・画:いしいひさいち
親方てーへんだ!」「いくぞハチ!」の部分だけをひたすらパロディし続けるという、なぜ生まれたのかよくわからない4コマ漫画。
途中から4コマの概念すら崩壊して6コマや7コマなどで好き放題し始める。
お笑いの言葉で言えば天丼にあたるのだけど、あまりにしつこい上にあまりに力技すぎて、人生で一番笑った漫画になってしまった。
小ネタとして挿入される和同開珎ネタも、しつこいのでだんだん癖になってくる。
その6 浪漫倶楽部
作・画:天野こずえ
全6巻
その名の通り、浪漫あるものを探そうという部活動を舞台に、不思議な生き物たちによる不思議な事件と出会っていくという日常モノ。
この話には大きなストーリー展開はない。ただただ心が洗われていく綺麗な話を作っていくスタイルは、この作者の代表作であるARIAにも共通する。
ARIAと違ってこちらは現代の高校が舞台なので、日常から手の届きそうなところに素敵な世界が広がっている、というそんなワクワク感を感じることができる。
夢の詰まった青春グラフィティ。
その7 ドラマティック・アイロニー
作・画:なま子
既刊6巻
お姉さんタイプの少女・理沙は兄弟同然の幼馴染・千紘にずっと密かに恋焦がれていたが、その千紘にはある日彼女ができた。そのことへの動揺を隠せない理沙は、婚約者のいる高校教師・夏生にその悩みを打ち明けーー。
ここまで聞いてわかる人はわかると思いますが、単純に性癖です。こういう一方的に運命を感じていたという悲恋物語が大好きなんです。
でもそれだけでは終わらないのがこの漫画の良さ。物語の中盤から、それぞれの人物の思惑が明らかになってきて、どこまでもすれ違っていきます。
完璧ではない人間達による、不器用な恋物語。
ドラマティック・アイロニー1【電子限定特典付き】 (シルフコミックス)
- 作者: なま子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/22
- メディア: Kindle版
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その8 テセウスの船
作・画:東元俊哉
既刊8巻
警官だった父・佐野は、子供達に毒を飲ませた罪で死刑囚になっていた。
当時赤子だった息子・心はその後日の目を避けて生きてきた。そんなある時、彼は事件のあった北海道音臼村にタイムスリップする。
事件の謎を追うミステリーだが、歴史を変えつつ2つの時間軸を行ったり来たりするのが独特。それぞれの時代で、被害者・加害者それぞれの思惑がうずまき、物語は複雑な様相に陥っていく。
加害者・被害者関係者の丁寧な心理描写と、未来を知る心と犯人の駆け引きの緊迫感が深みを与える意欲作。
その9 天眷御伽草子
作・画:冬季ねあ
全4巻
日本神話風の世界に飛ばされた女子高生・奈々穂と家族の成長が止まった少年ナギシロが、なんでも望みが叶う地高天原を目指して旅立つファンタジー。
日本神話をモチーフにした世界が魅力的で、願いのために命をかける登場人物たちの切実さや、ラスト付近の伏線回収の美しさ、切なさが際立つ、完成度の高い作品。
その10 ナイトメア☆チルドレン
作・画:藤野もやむ
全5巻
ナイトメア・チルドレンと呼ばれる呪われた力を持つ子供たちが存在するファンタジー世界。ナイトメアを憎み、殺すことを生業とするなんでも屋ベルスタシオと、世間知らずのお嬢様カカオを主軸としたファンタジー。
災いをもたらすという理由で子供を殺すことは正当化されるのか。歯に衣着せぬ物言いのカカオと、孤独と罪を背負ったベルスタシオの交流が丁寧に描かれる。
何よりこの作品は、謎解きあり涙ありの話の構成がとにかく素晴らしい。終盤慌てて構想を書き直したらしいけど、そうとは思えない美しいラスト。
その11 ただ離婚してないだけ
作・画:本田優貴
冷えきった夫婦・正隆と雪映は、ある日ふとしたはずみで正隆の不倫相手・萌を殺害してしまう。
殺人によるショックで動転する中、夫婦は死体を埋め殺人を隠蔽していくことを決める。極限状態の緊張の中、会話のなかった夫婦の距離感に変化が訪れていく。
どこまでも庶民的で異常な、それでも身近に感じる力を持ったサスペンス。
その12 Pandra Hearts
作・画:望月淳
全24巻
不思議の国のアリスをモチーフとした19世紀ヨーロッパ風のファンタジー。
ベザリウス家の御曹司・オズは成人の義の日にこの世の裏側の世界「アビス」へと追放されてしまう。
個性的でアクの強い登場人物もさることながら、特筆すべきはその構成力。
様々な戦いを通じてキャラが成長する傍ら、次から次へと意外な真実な明らかになっていく。
中には叙述トリックなども存在し、匠に作り込まれた世界設定と人間関係、人物描写が魅力的。
すべてをアナログで行っているという華麗で豪奢な画作りも美麗。
漫画家人生二週目なのではないかと思うほど完成度の高い望月先生の初長期連載。
PandoraHearts 1巻 (デジタル版Gファンタジーコミックス)
- 作者: 望月淳
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2012/03/12
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その13 回転むてん丸
作者:不明
くら寿司のイメージキャラクターむてん丸が主人公のweb漫画。 マスコットキャラのゆるゆるした話かと思ったら、バトルあり涙あり闇堕ちありのバリバリの少年漫画。
敵をガッツリ掘り込むタイプのバトル漫画で、とにかく全キャラ魅力的。敵キャラが倒れていくシーンが好きな人にはたまらないかもしれない。
キャラデザも非常によく、とにかくあなどれない作品。
以上です。
弱小アカウントなのでこれだけの数で済んだとも言えるけど、どれもイチオシの作品です。
ぜひ、いかがでしょうか。